松久外吉のチラ裏

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GPD WINの外付けUSBメモリにUbuntu 18.10を入れてみた

 第1世代GPD WINにUbuntuをインストールしてみた。とは言っても、ゲームパッドまでビルトインされたゲーム志向のPCなので、ゲームに強いWindowsは削除したくない。また、内蔵ストレージ64GBというのWindowsをそとそこ快適に使う最低限のラインなので、Ubuntuの全てのファイルを置くための領域を確保するのもつらい。というわけで、外付けUSBメモリにインストールすることにした。/bootディレクトリだけでも内部に置けないかと思ったけど、Windowsの純正ツールのパーティション縮小機能ではWindows領域の縮小ができなかった。

 Ubuntu 18.10は、多くの先人たちの努力のおかげでほとんど普通にGPD WINにインストールできるようだ。Ubuntuの標準的なインストール手順については、多くの方が書いていらっしゃるので、いちいち手順は書かない。気になったりつまづいたりしたところを主に書きたい。

 まず、Ubuntuインストーラ用のUSBメモリとインストール先となるUSBメモリを用意。GPD WINにはUSB-AのポートとUSB-Cのポートがあるが、自分の場合、予算の都合で両方ともUSB-Aタイプのものだったので、USBハブも用意。Ethernet-USBアダプタがあればそれもハブに繋いでおくと吉。

 電源スイッチを押したらDELキー連打でBIOS?設定画面を出す。そこで一時的にブートメディア優先順位を変えるメニュー「Boot Overwrite」で、UbuntuインストーラUSBメモリのブート順位を最優先にして、SAVE & EXIT。

Ubuntuインストーラブートローダのメニューが表示されるので、いきなりインストールするのではなく、「Try Ubuntu…」で起動する。実は、インストーラのダイアログウインドウ画面からはみ出すのだが、いきなりインストーラを走らせるとそれに対処できなくなる。一度Ubuntuのデスクトップを表示してそこからインストーラを起動した場合は、ALTキーを押しながらウインドウをマウスでドラッグすることで対処できるようになる。

 GPD WIN本体のキーボードとゲームパッドのマウスモードはそのまま機能した。

 デスクトップ画面からインストーラを起動したら、途中、画面からはみ出すものの、普通にインストールできる。

 インストール先は「その他」を選んで、もう一つの外付けUSBメモリを選択。ブートローダのインストール先は……実は自分はここがよく分かっていない。最初はUbuntuインストール先のUSBメモリの先頭?を指定したが、USBメモリを挿してないとWindowsが起動しなくなった。気持ち悪いので、もう一度Ubuntu自体をインストールし直して、こんどは内部SSDを、ブートローダのインストール先に指定した。それでもやはり、USBメモリを挿してないと、同じようにgrubの1段目でコケる。grubの2段目はやはり/bootの中なのかな?その後、インストーラUEFIの?ブート優先順位を変更してたらしいことが分かり、 BIOS?設定画面の「Boot」の画面の「Boot Options Priorities」で、Windows Boot Managerを最優先に戻したら、USBメモリを挿してなくてもWindowsを起動できるようになった。

USBメモリを挿してUbuntuを起動したい時は、Ubuntuインストーラの時と同様に、BIOS設定画面の「Boot Overwrite」で一時的にUbuntu USBメモリを指定して起動することにした。正直、UEFI(とgrub)についてイマイチ理解できてない。

 インストールが終わったらArch LinuxのwikiのGPD WINのページにあるように、Wi-Fiのフィックスを適用する。注意書きにあるように、txtファイルのダウンロードではなく、コピぺで同ファイルを作成すること。また、加速度センサーによる画面の回転は、傾けた時に反応する範囲がおかしいようで、非常に使いづらいので、Ubuntuのデスクトップの左上の電源とかのスイッチがあるメニューから回転をオフにした。