松久外吉のチラ裏

主に自分の趣味についてひっそりと書きます

OpenPandoraで超漢字

 Pandora上でTRON OSの「超漢字」を走らせてみた。もちろんエミュレータで。今回はQEMUを利用。以下のアプリをPandoraにインストール

今回は、Pandora版QEMUのバージョンは0.15.1.1、SuperZaxxonは1.61、超漢字のバージョンは4を使用した。最初は超漢字のインストールCD-ROMをイメージ化して、超漢字上でQEMUに直接インストールしようとしたけど上手くいかなかったので、Mac上で超漢字インストール済みHDDイメージを作成して、それをPandoraで使用する。

 まずは超漢字インストールCD-ROMのイメージファイルをddコマンドで作成する。超漢字インストールCD-ROMを(最近の機種なら外付け)光学ディスクドライブでマウントして、

$ diskutil list

を実行してデバイス名を確認し、ddを実行。

$ dd if=(デバイス名) of=./BRIGHTV.iso

 次にMacQEMUをインストールする。最初はQEMUのソースをダウンロードしてビルドしてみようとしたんだけど、configureでエラーが出て、面倒になったので、Homebrewに頼ることにした。Homebrewは初めてだったので、まずはインストールから。

上の公式サイトの説明にに従って、ターミナルで

$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

を実行。Homebrewがインストール出来たら、次にQEMUのインストール(コマンドうろ覚え)。

$ brew install qemu

これでQEMUをインストール出来た。

 次に、QEMUを起動して超漢字のインストールQEMUの使い方に関しては、以下のサイトが大変参考になった。


まずは、以下のコマンドで空のHDDイメージを作成。raw形式じゃないとPandora側で上手く動かなかった。

$ qemu-img create -f raw …/BRIGHTV 2G

以下のコマンドでQEMU上で超漢字のCD-ROMイメージからブートしてOSをQEMUのHDDイメージにインストール

$ qemu-system-i386 -cdrom …/BRIGHTV.iso -boot order=d …/BRIGHTV

インストールが完了したら超漢字インストーラに再起動を促されるが、その前にインストールCD-ROMイメージをイジェクトしておかないと、再起動後に再びインストーラが立ち上がってしまう。イジェクトするには、Control+Option+2 (=Ctrl+Alt+2)キーを押してコマンドの画面に移って、

info block

というコマンドで、QEMUのCD-ROMのデバイス名を確認して、

eject (CD-ROMのデバイス名)

でイジェクトする。Control+Option+1 (=Ctrl+Alt+1)キーで元の超漢字の画面に戻る。ちなみに、マウスポインタのリリースはControl+Option (=Ctrl+Alt)。

通常の起動は以下の通り。

$ qemu-system-i386 …/BRIGHTV

ここで超漢字を終了して、ディスクイメージをPandoraにコピー。Pandora版QEMUを起動して諸々の設定をする。

「Home」タブ。割り当てるメモリ。適当に128MBにしてみた。


「Files and Directories」タブをクリックして、「HDD image」欄でコピーしたHDDイメージファイルを指定。


次にネットワークの設定。Pandora版QEMUのネットワーク設定は以下の通り。

-net nic,model=rtl8139 -net user

以下を参考にした。

584 :Be名無しさん:2014/03/11(火) 03:21:46.92
超漢字Vなら、qemu-winでrtl8139とかで認識させてネットが使えた。
俺のパソコンそんな名前のネットワークカードじゃないけど。
qemuならデフォルトがne2000じゃなかったっけ。

他に時計の設定も。

-had -hdc -localtime

これらを合わせてPandora版QEMUのウインドウ(PanQemu)の「Other options」タブの「Other」欄に

-net nic,model=rtl8139 -net user -had -hdc -localtime

と入力。


「Home」タブの「Launch!」ボタンをクリックして超漢字をPandoraのQEMUで起動。


マウスポインタの操作は、タッチパネルだとうまくできないので、アナログスティック(Nub)を使用した方が良い。左のスティックでポインタを移動。左クリックは右スティックを左に倒す。右クリックは右スティックを右に倒す。超漢字はデフォルトで3ボタンマウスの中ボタンをダブルクリックに割り当てているので、ダブルクリックがやりにくい時は、左スティックを下に倒して「中ボタンクリック」すると楽。


まず、以下の設定をした。

  • 小物箱→システム環境設定→「画面サイズ/色数」を表示→256色(640x480)→再起動→確認ボタン


256色よりも色数を増やすとおかしくなって汚くなった。800x480とか選べないのは超漢字でなはなくPandora版QEMU側の制限かもしれない。

Second is that Qemu on Pandora cannot handle 800x600 Resolutions.

640x480 work fine and 320x240 work but its then stretched ^_^

ちなみにPandoraに移行する前にMacQEMU上で、超漢字のスクリーンの解像度をPandoraの解像度である800×480(ただし256色)に設定してPandoraにディスクイメージをコピーしてQEMUを起動したらクラッシュした。

あと、キーボード入力もいろいろ大変。Pandoraのキーボードは英語キーボードなので、日本語入力に切り替えるのは「Ctrl+Caps lock 」、英語入力にするのは「Caps lock」。超漢字の公式サイトのキーボード対応表を参考にした。

ただし、英語キーボードと言っても、Pandoraのはかなり変則的なので、記号文字はキートップの印刷と実際に出力される文字が全然一致しない。出せない記号もありそう…。