GIZMODOの記事「マイクロソフトSurfaceでiPadとMacBook Airは過去のものとなった」を読む限り、MSのSurfaceが何か良さげ。
確かに、昔は「MSがAppleの製品をパクッた」「Appleのアイディアの劣化コピー」って感じることが多かったけど（AquaカラーなMac OS Xが発表されたら、Windows XPを趣味の悪いやたらド派手な色合いのテーマをデフォルトにしたり）、最近はAppleの製品作りの哲学を研究し本来の「デザイン」を実践しているように見える。Appleが自社でハードウェアをコントロールできることに倣ったのか、ハードウェアベンダーの数を絞って使い勝手の細部の調整ができるようにしたり、ユーザー体験にフォーカスしたり。まさに、「良い芸術家は盗む」だ。デモ・ビデオはまだ観てないけど、写真で見る限りは、作りも良さそう。もちろん、実際に製品が出てるまでは分からないが。PCとタブレットを融合させたことによるデメリットもあるかもしれない。また、ARMバージョンとx86バージョンの混在が一般消費者に混乱をもたらすかもしれない。とはいえ、iPadの強力なライバルになるかもしれない。将来、Androidタブレットに居場所はあるのか？
磁石でくっつくカバーはiPadが先だけど、それをキーボードにするのはなかなか良いアイディア。残念ながら？キーボード以上に良い文字入力インターフェイスはまだ無いので、キーボードは実に魅力的。ただし、ガラケーのテンキーでの文字入力（いわゆるサル打ち）はクソだと思ってる。「お」を打つのに何で5回も打鍵させるんだっつーの。
GIZMODOが批判しているように、確かに最近のApple製品のソフトウェアに“贅肉”のようなものを感じる。アイヴも歯がゆいんじゃないかな？以下、こちらの記事から引用。
フェイクステッチについて私が言及すると、アイブ氏はひるんだ様子を見せたが、それは嫌なものに対するジェスチャーというよりは、同情のジェスチャーであった。少なくとも、そう私は感じた。アイブ氏はその問題についてあまり深く追求されないように、「私の焦点は他のチームとプロジェクト構想について話し合った上でハードウェアを開発することであり、それが私達の焦点であり責任であります。あなたがおっしゃるような要素については、私はあまり関わりがないのです。」と、遠回しに問題から遠ざかった。
フォーストールの管轄であるiOSには口を出しにくいのだろうか。だとしたら、Appleの終わりの始まりになりそうでちょっと怖い。ジョブズのようにハードもソフトもサービスも横断的に口を出せる人はいるのだろうか。
話が逸れたが、最近のMSの製品には、今まで（あるいはWindows Phone以前）のMSらしからぬデザインの良さを感じる。Googleも以前、ユーザー体験に関心を持っている旨を発言してたし（ただ、オープンの哲学とコンフリクトしてか、うまく行ってないご様子）。Appleが革新的な製品の成功で時代を変えて見せて、自分たちのデザインについての哲学を吹聴したおかげで、競合他社や業界のデザインに対する意識のレベルを１段引き上げたように思える。
…と、信者らしくAppleアゲで〆てみるテスト。w
【6/25追記】勘違いしてた。Surfaceは少数のパートナーではなく、完全に自社開発なのか。ますますApple流じゃん！今までのパートナーとの関係を危険にさらしてまで変わろうとするMicrosoft恐るべし。
