松久外吉のチラ裏

主に自分の趣味についてひっそりと書きます

Appleが失速、だからどうした。

 Appleの前四半期の業績が発表されたようで。

さすがに競争が激化しているせいか売上げ増なれど利益率低下で利益自体は微増だったようだ。そしたら、いろいろ市場の予測を下回ったってことで、株価急落。

世の中的にはAppleが失速したという認識。まあ、失速はしてるとは思うけど、今までが凄過ぎただけだと思ってる。何せ、生き急いでいたSteve Jobsを失った訳だし、走るペースは落ちるかもだ。それにJobs時代にもAppleだって破壊的イノベーションを連続して起こしていた訳ではなく、それなりにインターバルはあった。「パソコンのGUI」、「よくデザインされたパソコン(iMac)」、「大容量ポータブルオーディオ」、「(タッチUIの)スマートフォン」、「(タッチUIの)タブレット」とこれだけの革新と新市場を起こした企業はそうは無い。

ZACKYさん@田園Macの「Jonathan IveがCEOに就くべき?」という記事にすごく共感。

ただComputerworldも「クックは新しいカテゴリ・キラーを創出できていない」というコーハンの見解には特に異論はないようですし、Mac Observerも、現状が少々問題だ、という認識は持っているのは明らかです。

個人的には、アップルには小休止が必要なのではないかな、と思ってます。

1984年にコンピューターを「パーソナル」なものとして一般化させる画期的商品を生み出し、2001年に音楽視聴環境に大変革を起こす商品を生み出し、2007年にはタッチスクリーンを備えた携帯電話機能付きインターネット端末で通信業界に革命を起こし、2010年にはそれまでにあらゆる会社がトライして失敗し続けてきたタブレット端末を発売し、現在の「ポストPC」時代の先鞭をつけたのが、アップルです。

特にiPad以降の変化は凄まじいものです。まだ3年ですよ。世の中にとっては、ある種のショック状態が起こっていると見てもいいのではないかと思うぐらいです。つまり、まだまだ社会が現在のメディア環境に起こっている変化についていっていない。その間に、あまたの会社がコピー商品をつくって便乗している。

小休止というより、次の革新の準備だと思ってる。

 それにしても日経が何だか嬉しそうw。まあ、金払ってないので見出しと頭の数行しか見られないけどwww。

新鮮味、ならともかく、UIとしてはタッチ+アプリの賞味期限は切れちゃいない。むしろ普遍的なUIになってしまった。未来の「あたりまえ」を作ってしまうのがAppleのすごいところ。ただ、あたりまえになりすぎて、Appleが凄いことをしたってことがいつの間にか忘れ去られてしまうのだが。

でも、Tim Cookはブレてない様子。大事なのは、本当に素晴らしい製品を作ること。

この手の話を書くと、つい信者魂が暴走していつもとっ散らかっちゃうんだけど、何が言いたいかというと、


「まだあわてるような時間じゃない」


ただ、近い将来、次の「破壊的イノベーション」を起こせるかどうかが、アフター・ジョブズAppleの試金石だろうけど。