Outlook.com は 対G兵器?
マイクロソフト、新メールサービス Outlook.com を開始。誰でも登録可能
Gmailと違って広告が出ないそうで。ひょっとして、ライバルであるGoogleの収入源を潰すのが目的か?ユーザーがOutlook.comからGmailのメールを取得できるとなると、ユーザーにとってはウザい広告を見ずにすむのでGmailよりOutlook.comの方が嬉しいところだが、Gmail上に表示される広告がユーザーの視界に入らなくなってしまう。Googleは広告が収入源なので、もしこれが流行るようなら、Googleにとては打撃になるのではないだろうか。
かつては、Internet Explorerを無料でバンドルすることで、有料だったNetscapeを滅ぼした。まあ、プラットフォーマーがサードパーティの機能を自ら実装してサードパーティを滅ぼすのはMSに限らず、Appleなど他の企業も時々やってるけど。
逆に、広告が収入源のGoogleは、WebアプリやAndroid OSを無料で供給することで、ソフトウェア・ライセンスが収入源のMicrosoftに打撃を与えていると思う。そして、ある意味iPadのライバルとなるNexus 7を低価格で販売できるのも、Appleと違ってGoogleの収入源がハードウェアではなく広告だからだろう。
一応、Appleもある時期からMac OS Xのアップグレード料金を2〜3千円程度に抑えてきた。これはMicrosoftと比べてApple製品のお得感を多少なりとも演出したのではないだろうか。とは言え、Appleの場合はソフトウェアを安価にしているとは言っても、自社のハードで動作するもの限定なので、他社への直接的な影響は限定的かもしれない。ただし、自社ハード(プラットフォーム)上ではソフト・サービスを強力に支配しており、ユーザーとそこからの収益をかなり囲い込んでいる。
市場競争とは言っても、収益源的に直接競合する場合もあれば、異なる収益源を持つ企業同士が、相手の収益源を攻撃したりもできるのだなぁ、と思った。各社各様。